●「特定非営利活動法人 アクティブ ミドル 国際協会」のミッション アクティブなミドルの仕事と生活をお互いにサポートするNPOです。 高齢社会の新産業をつくる「起業セミナー」や駐日各国大使、公使を招いて 「国際交流フォーラム」のほか「ヒューマンネットワーキング」「見学会・街歩き」 などを開催し、エイジレス社会を推進する活動を行っています。


●「ビジネス創造フォーラム」2009年7月29日


アドバンストマテリアルジャパン社長 中村 繁夫氏

◎2009年7月29日 「ビジネス創造フォーラム」


アドバンストマテリアルジャパン社長 中村 繁夫氏

会場内

(動画)
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NPOフォーラム (例会No.125)「ビジネス創造フォーラム」
ゲスト:アドバンストマテリアルジャパン社長 中村 繁夫氏
2009年7月29日

【レポート】
フォーラムは中村社長の自己紹介から始まった。
子供時代に野山を駆け巡って遊んだ悪ガキの冒険談の数々。
大学休学中に35カ国を放浪し、卒業後、27歳で商社蝶理に入社。
仕事関係で計90カ国を股に駆けるバイタリティあふれる商社時代。
本来は国がやるべき仕事『レアメタルの発掘』その探検に人生を賭ける。
だが55歳で肩たたきにあう。一念発起して蝶理のレアーメタル部門を
MBO(マネージメントバイアウト)で会社設立。4年で社員20人、
売り上げ340億円になった。
レアーメタルの国内市場規模は03年1兆1千8百億円、08年3兆
3千億円。リチウム、チタン、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、
モリブデン、タングステン、白金、希土類(レアーアース)など。
また都市鉱山と呼ばれるリサイクル市場がある。
世界の規模は自動車産業に70兆円、パソコンに2兆円、携帯に
14兆円。車はプリウスに25%、レクサスに40%使われている。
持続可能なレアーメタルサイクル、資源外交、国家備蓄が必要だ。

その中村氏を動かしていた原動力は何か?
影響を受けたのは日本山岳会の重鎮で母校の先輩、西堀栄三郎氏の言葉。
・石橋をたたけば渡れない
・まあ、いっぺんやってみなはれ
・目的は絶対、手段は自由
・能力は変わる、性格は変わらない
・出る杭を伸ばせ!
・異質の協力
探検は人がやらないことをやり、人に貢献すること。
やらずして諦めるな、失敗を恐れるな、とにかく進め。
アドバンストマテリアル社の社員は世界各国から来ている。営業成績が
最下位になれば自動的に退職する。しかし何度でも挑戦できる。
3回辞めて戻ったウズベク人もいる。
人との出会い、縁(えにし)が中村氏の大きな力になった。
ブラジルでの東本願寺別院の大谷暢慶老師との出会い、開眼。
中村氏はこれからはエコロジストでなくプラネティストだ、と言う。
地球規模でものを考えるのがプラネティストの視点。情熱を持って
挑戦を続けること。
『起業家を目指すなら、即せよ!今決めよ、明日ではもう遅い。』

世界のレアメタル争奪戦は続いている。
日本は中国やアメリカのように危機感を持って、レアーメタルの資源外交、
国家備蓄をすべきである。
今後、産業立国日本のレアーメタルの安定に貢献したい。

第一部のフォーラムは波乱万丈の人生をすべて語るには時間が少な過ぎた。
第二部の親睦会で中村氏は遅くまで参加者と語り合っていた。
最新の著書に「レアーメタル超入門」幻冬社刊
(記 青木&渡辺和代)

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