●「特定非営利活動法人 アクティブ ミドル 国際協会」のミッション=アクティブなミドルの仕事と生活を応援するNPOです。少子高齢社会に即して新産業をつくる「起業フォーラム」や「国際交流活動」「ネットワーキングの集い」「見学会・街歩き」などを開催しています。またエイジレス社会の進展を促進する種々の活動を行っています。





★7月4日「レポート」:NPOフォーラム『ヒルズ黙示録』の真実とは!
ヒルズ族は「金融暴走族」
--- ゲスト:大鹿靖明氏(朝日AERA経済部記者・『ヒルズ黙示録』著者) ---




 日本は「共産資本主義」であるかのようだ。ライブドアーは天下の公道を時速300キロで走る「金融暴走族」。総長がホリエモンで行動隊長に宮内、バイクの後ろに乗るのが乙部のお姐ちゃん、若手の熊谷とキャラクターが揃っていた。公道を300キロで走ったら、と囁いたのは村上ファンド。
 会社のカルチャーは”肝試し”「時価総額世界一」が目標。社内風景はハングリーな若者のサークルのようなアバウトな会社(リクルートに似ている?)
 NHK海老沢元会長、朝日箱島元社長、読売ナベツネ、暴行された毎日会長事件など、ここ6〜7年、メディア全体に閉塞感があった。何もしない、リスクを取らない人が役員になっている大手新聞社、免許制度に守られているフジテレビや民放キー局は一般企業より1.5倍もの高給待遇。
 二言目には「チキン」という言葉を使うライブドアー幹部、フジテレビ鹿内元社長が引くと、奴はチキンだ。朝日も大企業で大鹿氏もチキン。プロ野球参入やホリエモンの挑発的言動など、大鹿氏は取材が面白くて、波長が合った。
 東京地検特捜部、大鶴特捜部長は数々の政界事件捜査で失敗を重ねている。今回も恣意的な捜査だ。2回の公判を聞く限り、有罪に持ち込むのはかなり無理がある。「国家の罠」を書いた元外務省佐藤優氏の扱いと一緒で、時代の節目としての「国策捜査」である。
 ちょっと目立っとサンドバッグのように叩かれるのでは新しい芽を摘みかねない。「額に汗する人」が大事と大鶴特捜部長は言うが「脳に汗する人」が大事だ。
 検察は戦後60年、まつたく批判されていないアンタッチャブル。ロッキード事件捜査が成功体験のトラウマになっている。
 現場が暴走するのは戦前の帝国陸軍や関東軍と同じ。政治家は公選法違反すれすれを繰り返しており検察の行き過ぎを是正できない。財界は殆ど談合だし、マスコミは検察からおこぼれネタをもらっている。ライブドアーに暴力団の陰を示せるものは取材している限りなかった。
 立花隆は依拠している情報が2ちゃんねる系でジャーナリストとして問題。死んだ野口氏はプライベートな問題を抱えていた。「きっ子ブログ」や他、はインチキだ。
 オリックス宮内会長は今回、村上ファンドの件でコーポレント ガバナンスが無い。ということが露呈した。村上ファンドは「合法的な総会屋」である。ヒルズの企業は虚業と言うが、1972年日本電産が上場して以来、メーカーの上場はない。



*大意を並べてみましたが、ヒルズ族の所業や日銀総裁の出処 進退については、人によって見解が分かれるところでしょう。銀行強盗に押し入られた行員が何日か一緒に過ごすうちに犯人にシンパシーを感じ始めたスエーデンの「ストックホルム症候群」のように、大鹿記者はヒルズ族の取材を進めるうちに「ミイラ取りがミイラ」になってしまったのかと感じるところもありましたが、参加者の多くは「正直」な人だ、という感想でした。客観的報道といっても、その人の個性、思いが出る。大鹿記者がむしろそれを貫けばスター記者になれるでしょう。